田尻町教育委員会 様

導入の背景や課題

ーーシステム導入以前、どのようなことにお困りでしたか？

成績処理などの校務について、これはとにかく時間がかかる。教員たちが忙しく働く中でこの負担をどうしても軽減したいと感じ、デジタル化の推進を行っていました。Excelなどを利用したデジタル管理自体は実現できても、明確な業務軽減にまでは至ることはできていませんでした。
また、デジタルでの情報管理を推進していくにあたって、セキュリティレベルを強化していきたいという思いもとても強くありました。このようなことから、セキュアな統合型校務支援システムの導入を検討していました。

ーー決定のきっかけは何でしたか？

田尻町全体でのICT設備・機器の一括更新を契機として、 町立学校での統一導入を決めました。統合型校務支援システムであり、グループウェアまで一体で利用できるという点や、遠隔地からのサポートも容易なクラウドサービスでの利用も可能だという点が決め手となりました。そしてなによりシステム及びサービスの質に、価格以上の魅力を感じました。

“先生の働き方改革”により生まれた子どもたちとの時間

ーー統合型校務支援システムを導入して変わったことを教えてください。

通知表の作成にかかる時間が大幅に削減できたと感じています。

何より出席の集計が自動化されたのが良かったです。紙に書き込んだものを一つ一つ集計するのはあまりに大変でしたから。入力した出欠や成績データが指導要録に自動で反映されるところも、とても良いですね。やはりかかる時間が全然違いますし、出来上がった帳票の見栄えもスッキリで見やすいです。
その他にもグループウェアを活用することで教育委員会と学校、学校の間や学年の間、そして教員たちの間での情報共有が素早く、正確に行えるようになりました。必要な情報は検索ができるので資料を探すのも簡単です。 校務の負担が軽減されたことで時間を有効に使えるようになりました。授業準備や子どもたちと接するための時間も増やすことができています。

ーーExcelからシステムへの移行に混乱はありませんでしたか？

現行の運用を調査し、すり合わせを行ってから運用に持ち込んでくれたので、移行はスムーズに行えました。

情報をより大切に管理するために

ーーセキュリティの面についてはいかがでしょうか？

学校周りのネットワークを見直すと共に、顔認証システムの採用や外部デバイスの利用制限等の決まりごとを整備したことに加え、『e³school』を導入し、セキュアなクラウド環境で情報を一元管理したことで、セキュリティのレベルを上げられたと感じています。

“気づき”を与える勤怠管理

ーー勤怠管理のデジタル化によって変わったことを教えてください。

タブレットをタップするだけで打刻を行えているので、正確なデータが取れるようになりました。
管理職も、各教員の勤務時間をリアルタイムで確認できるようになり、休日の出勤もしっかりと把握できています。

日々の退勤時間まで把握できるのも良いですね。退勤が遅い教員への声掛け等のフォローがし易くなりました。
また、何より先生がた自身の超過勤務への意識が変わり始めていると感じます。“自分がこんなにも働いているのか”ということを改めて確認し、驚いたといった声も上がっています。
加えて指導手当や年休の管理もシステム上で出来るので、申請や出力といった処理も楽になったと感じます。

子どもたちを見守る教育を

ーーe³schoolを今後どのように活用していきたいですか？

田尻町は小さい町ですから、保育園、幼稚園、小学校、中学校が、それぞれ一校ずつです。となりますと、校務支援システムを通じ、子どもたちの15年間の成長を、皆で見守っていくことができるのではないか。
子どもたちそれぞれに合った、その時々に必要なアプローチを、より丁寧に行っていくことも出来るのではないか。そんな“新しい可能性”を感じています。